ホワイト・ヘアード・デビル
個人的に5月に発売してるゲームの中で期待しているのは、
緒方剛志(裏でこの名義使うの初めてじゃね?)&八雲意宇コンビの待雪の花かもしれません。
この15年遅れてきた感がたまらないですね。たまにはこういうゲームも出てくれないと。
この前ブックオフをウロウロしてたついでに、一冊100円だったのでこんなマンガを揃えてみました。
傷追い人 1 (2012/12/01) 池上遼一、小池一夫 他 商品詳細を見る |
小池一夫&池上遼一の黄金コンビによる傑作マンガ、「傷追い人」です。
以前全部読んだのですが、なんとなく手元においておきたくなって購入しました。
小池一夫といえば言わずと知れた劇画界の巨匠。氏の作品はどれもこれも小池テイスト全開で、
独特の雰囲気に満ち満ちています。
池上遼一は一目見れば分かる絵を描く劇画家で、
「クロマティ高校」の野中英次が絵柄をパロっているのは有名な話です。
このコンビの代表作といえば「クライングフリーマン」だと思いますが、
この「傷追い人」も徹頭徹尾小池テイスト全開で、ファンも多い傑作となっています。
話は変わりますが、「ホワイト・ヘアード・デビル」という単語について尋ねられたら、
恐らく100人中95人は「なにそれ?」
そして残りの5人のうち4人は「ああ、安西先生のアダ名でしょ?」と答えると思います。
その安西先生のアダ名ですが、実はこのマンガの主人公である茨木 圭介のアダ名から取られています。
パクリではなくリスペクトってやつです。
その他にも、グラップラー刃牙の作者である板垣恵介も、ペンネームを茨木 圭介を元にしたと発言しています。
小池マンガのほとんどに共通するんですが、この主人公の茨木 圭介、知力・体力・根性・頭のキレ
などを兼ね備えた完璧超人で、とにかくかっこいいンだこれが。
アメリカのカレッジでアメフトのスター選手だった圭介ですが、
G・P・X(God Pornographic X-rated film)という組織に恋人を殺され、復讐を誓う…というのが大筋。
まずこのG・P・Xという組織、要するに、世界中のVIPが金を出して、
世界中のムービースターや著名なスポーツ選手にポルノムービーに出演させ、
神々の創りたもうポルノビデオを作り出す…という組織です。
あまりに荒唐無稽過ぎて何が何やらですが、それが小池マンガ。
アメフトのスター選手だった圭介も、テニスのスター選手とムービーを撮影するよう強要されますが、
恋人への愛ゆえにそれを拒否するも、恋人は殺されてしまいます。
とまあそんな感じの話。でもまあ話の流れは割りとどうでもよかったりします。
セガールの映画と同じで、主人公が思うまま暴れるのを楽しむ作品ですから。
小池マンガといえば、よく登場する表現が、「エレクチオン」。
このサイトに、エレクチオン一覧がまとめてあります。
中でも、主人公・茨木圭介の発したこのセリフは、個人的に死ぬまでに言ってみたいセリフトップ10には入ります。
「なぜ――ッ!! なぜエレクチオンしないのよ――ッ!! 私のような美い女がしてるていうのに――ッ!!」
「愛してないからさ。(キリッ」
……まあどういう人生を歩んだらこういう状況が訪れるかは、皆目検討が付きませんが。
エレクチオンのみならず、作品全体を通して小池テイストに満ち満ちたマッチョイズムでうめつくされています。
「夕湖!血で目が見えン!!小便をひっかけてくれ!!」
「早くしろ――ッ!!小便だ――ッ!!」
とかいう、一見すれば何を言ってるのかサッパリ分からない発言をした後、
エシディシばりの「スッキリ」な表情をみせ、元気に丸太を振り回して敵をKOしてくれます。
一事が万事こんな調子で大暴れしてくれ、今のマンガにはない独特の魅力にあふれています。
また、最終的にG・P・Xに殺された元スケバンの婚約者・夏子、
人気キャスターにして空手の達人である夕湖、
怪力の船大工・ペギーと、
ことごとく愛し合った女性を自分のために死なせた後、G・P・Xによって暗殺者に仕立てられた、
若干犯罪臭のする華奢な少女・ミスティ(シャドルーのキャミィみたいなもん。あれはスタイルいいけど。)
と最終的に幸せに暮らすことになるのもポイント。
とにかくケレン味溢れるこの作品。
少年誌にのっている少年漫画や、コミックビームやらIKKIあたりにのってるサブカル臭のするマンガもいいですが、
週刊漫画ゴラクに載ってそうなこういうマンガに目を向けるのも、たまにはいいですよ?
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カテゴリ : うぐいすパン:雑記
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