ランス・クエスト感想
いい加減ランスに関して放置しすぎてたのを思い出して更新。ランスシリーズに関してさっぱりな人は読んでもわけわかんないかも。
ということで、戦国ランス(ランス7)に続くシリーズ最新作として、
2011年8月26日に発売した本作ランス・クエスト(ランス8).
公式→http://www.alicesoft.com/rance8/index.html
当初の予定ではヘルマン編になるはずでしたが、
どういう方針転換があったのか、クエスト形式の軽いストーリーになりました。
ゲーム形態としては、ランス6のように任意に色々なミッションをこなすかたちです。
戦闘も概ね6に近い形なのですが…。
大人数のキャラを使いまわさなければならない関係上、1回のミッションにおける使用回数に制限がかかります。
6では戦闘参加回数そのものに制限がかかりますが、本作ではスキルの使用回数に制限がかかるかたちですね。
昔懐かしのサガシリーズみたいな感じと言えばわかるでしょうか?
この使用回数が曲者で…序盤は本当に苦しいですね。
ある程度進めていけば、どうしようもないくらい使用キャラが増えるので問題無くなりますが…。
まあゲームの仕様に関してはそれほど触れないでおきます。
詳しく解説しているサイトはいくらでもありますし、実際プレイしてみないとわからないですからね。
さて、本作は20年続くランスシリーズの本流である、正統な続編です。
といっても、ランスの名前を冠していて傍流なのは鬼畜王ランス(と闘神ランス)くらいですが…。
正直8はヘルマン編だと思っていたので、ストーリーも
ランスが何かやってる→色々あってヘルマンで騒動が起きる原因になる→
なんだかんだあってパットンとも対立する→よくわかんないけどステッセルとパメラを打倒してシーラを救う→
パットン勢とも上手くいってランス>パットンの主従関係の新生ヘルマンができる
くらいのストーリー…っても6の踏襲ですが…を予想していました。
戦国の正史ルートラストで、ヘルマンにほど近いカラーの森に向かうとも言っていたことですし。
実際ヘルマンもゼスも同じような状況下にあるため、ヘルマン編が発売することになったら
このような展開になると想像できるのですが。
実際本作で進んだストーリーは…
シィルを救うためにカラーの森にのりこむ→なんだかんだあってパステルを襲う→
リセットが生まれる→なんだかんだあってカラーの村の英雄になる
ということで、想定されるヘルマン編に比べて、規模的には大分小さな話になりました。
ランス世界に大局的にみて、ほとんど影響を及ぼしていませんしね。
今までのシリーズで、大きくストーリーが動いたのは3・6・戦国(7)
それ以外の小規模な話が1・2・4・5で、今回は後者に含まれるわけですね。
6・7と大作志向が続いていたため感覚が麻痺していたかもしれませんが、
こういう、話の流れと世界観だけ共有して、システムその他は毎回根本的に変えるという、
シリーズ物にあるまじき自由さもランスシリーズの特徴なのですね。
それで今回の感想なわけですが…。はっきりいってアリスソフトのゲームとしては
それほど飛び抜けて面白いものだとは思いませんでした。作業感がどうしても強かったです。
ですが、ランスシリーズはゲームとしての面白さもそうですが
独特の世界設定と、多くの魅力的なキャラクター達も人気の一面であるわけで、
言ってしまえば「ランスをプレイしている」という事実だけで楽しいわけです。
そのため完全に信者補正入っている私のプレイ感想は参考にならないものとお考え下さい。
これは完全に信者の弱みですねー。シリーズで言えば4などもはっきり言って面白くありませんでした。
これは単純に古いから言っているわけではなく、実際3は大変楽しめました。
そんなあまり気に入ってはいない4もしっかりプレイし尽くしているわけで。
とは言え、やはり次作のヘルマン編は間違いなく物語も大きく動くので、
6や戦国のような大作を期待したいところです。
本作に関しては、点数をつけるとしたらその期待もこめて75/100くらいですかね。
また、本作からシナリオの担当(正確に言うとTADAさんのプロットの清書)が、
これまで担当していたとりさんが退社されたのに伴ない、
ランス02を担当した新人のヨイドレ・ドラゴンさんに変わっています。
個人的には、ランス世界のそれぞれのキャラクターの特徴をよく捉えて、
うまいこと違和感なく書いていたと思うのですが、中には違う評価を下す方ももちろんいるわけで。
本作はお祭りに近く、シリーズに出てきたキャラをとにかくぶち込んでいるため、
本作初登場キャラ以外は1人1人のイベントがほとんどなく、あまり掘り下げられてもいません。
その点をあげつらって、新人は全然キャラがつかめてないだとか、イベントが少なすぎるだとか、
ストーリーが薄すぎるなどと言われているようです。
確かに本作は話の広がりが少なく、キャラがつかみにくいのは間違い無いですし、そこは失敗だったと思います。
しかし、それはこのゲームのプロットや仕様を決めたプロデューサーやディレクター、その他意思決定する人が
負うべき責任であって、それをヨイドレ・ドラゴン氏に被せて
「とりさんの足元にも及ばない」だとか言うのはどう考えてもおかしいと思うのですが。
そもそもエロゲーの製作現場において、それもアリスソフトみたいな大手で、看板のランスシリーズで
新人ライターに話の流れや仕様・プロットを全面的に決める権利があるとでも思ってるのか?と。
それは一シナリオライターの仕事ではありません。
大体そういう方はAliveZ
http://www.alicesoft.com/alivez/index.html
が失敗していたときには、とりさんを徹底的に叩いて「やめろ」だの言っていたんじゃないでしょうか。
(いや私もAliveZは微妙だと思いますけど)
…まあつまり何が言いたいかっていうと、脊髄反射で反応したりせず、
生暖かい目で見守ってあげましょう、ということですね。
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カテゴリ : うぐいすパン:エロゲ感想
テーマ : ゲーム・アニメ・漫画
ジャンル : アダルト
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