延期を楽しんでこそ真のエロゲーマーよ
こいつは…延期業界(勝手に命名)でもかなりの問題作な気が…。
http://www.mignonne-soft.com/products/mig-001/
もう1年ほどにわたって何度も延期を続けている「MISTAKE×MISCAST」。
とうとう終焉を告げる「2012年発売予定」になってしまいました。
これまでの延期履歴は…。
最初の発売予定が 2011/6/3。
この時は発売ブランドが今のMignonneではなくPocketというブランドでした。
そこから…。
発売ブランドmignonに変更→2011/6/24→2011/07/29
発売ブランドMignonneに変更→2011/08/26→2011/09/30
既にこの段階で、公式で発表されている発売日を過ぎても発売されないという快挙を達成しています。
→2011/10/28→発売未定→2012/3/30→2012/4/27→2012年発売予定→そして伝説へ…。
総合した延期期間は延期業界においてはそこまででもありませんが、この小刻みなやり口、
2回も発売ブランドを変える体制の不安定さ、そして途中に発売日未定を挟み込む度胸など、
トータルの力はなかなかのものがあります。
果たして実際に発売されたとして、見えてる地雷を踏み抜く強者はどれだけいるのか…。
このエロゲ業界において、延期は切っても切り離せないもの。
「ダメな人間が集まってダメなものを作っている」んですから、
大半のブランドはスケジュール管理?なにそれ食えるの?な状態なためこうなるわけです。
曲がりなりにもお話を作るため、クリエイター(笑)気質な人が多いのも原因でしょう。
そんな延期業界にはかつて「延期四天王」と呼ばれたゲームが君臨していました。
それらは延期のスケール・ゲームそのものの期待値・話題度どれをとっても一流。
これらの集った2000年代前半はまさに延期業界の黄金期でした。
1.LOVERS ~恋に落ちたら…~
http://www.getchu.com/soft.phtml?id=10647
言わずと知れた延期・中止の常連、Jellyfishの繰り出すアニメーションゲー。
クオリティにこだわる余り、凄まじいまでの延期をします。
・延期履歴
2002/4/26→2002/6/28→2002年夏→2003/6/27→2003/7/11→2003/8/1→
2003/8/8→2003/8/28→2003/9/12→2003/9/26→未定→2003/10/10
途中に1年もの超大型延期を挟み、なおかつその後も小刻みな延期を繰り返す総合力はかなりのものです。
ちなみにJellyfishは、2006年に「sisters」「Black and White」「GREEN DVD版」の3つの企画を
同時にぶちあげましたが、ご存知の通りsistersが発売されたのは昨年。全て発売されるのは2020年くらいでしょう。
2.SNOW
http://61.199.33.219/info/studiomebius/snow_fvv/
それまで「悪夢」「絶望」と頭のねじの緩んだような陵辱ゲーを出していた
スタジオメビウスが突然何をトチ狂ったかリリースした王道萌えゲ。
「Kanon」と「AIR」を足して3で割って、余ったスペースにグラフィックの質を詰め込んだようなゲームです。
でも大丈夫。スタジオメビウスもビジュアルアーツだもん!
・延期履歴
2001/2→2001/4→2001/6→2001/8→2001/10→2001/12→2002年初頭→2002年春→2002年末→2003/1/31
ほぼ丸々2年延期しています。
このメーカー、SNOWのあとはまた陵辱ゲー「THE GOD OF DEATH」をリリースしたあと、ちょいちょい活動の片鱗は見せるものの
主力スタッフのネトゲ廃人化に伴い、ほぼ休眠状態になってしまいました。
でも大丈夫。ビジュアルアーツだもん!
3.CLANNAD
特に説明の必要もないゲームですね。期待も大きかった分、中々発売されないモヤモヤ感も大きかったです。
・延期履歴
製作発表2001年・発売予定2002年→2003年→2004/4/28
今まで18禁でやってきたKeyが全年齢に舵を切ったことも影響しているのでしょう。
延期四天王のなかで唯一2004年に発売されました。
当時のエロゲ雑誌はFateとこれの話題でもちきりでしたね。
4.マブラヴ
http://www.muvluv.com/Muvluv/
これも特に説明は必要ないですね。ageの大作です。四天王の中でももっとも悪質な延期のしかたをしました。
・延期履歴
2001年秋→2001/11→寒い頃発売→2002/4/26→2002/6/28→発売日調整中→2003/2/28→
発売日に分割・オルタ発表→2004年中→2005/4/28→2005/5/27→2005/7/29→未定→2006/2/24
当初の予定からの長引きっぷり、分割の発表の仕方ともに悪質。延期四天王リーダーにして大御所です。
ちなみにageはオルタ以降、サブブランド以外ではまともなゲーム開発をしなくなってしまい、
オルタ関係をひたすらグダグダと続けています。こういうのはちょっと…ねえ?
とはいえ、四天王というのはこれらはそもそも期待作であった面が強く、実際に発売もされていますが、
延期業界にはこれらを遙かにしのぎ、発売の兆候などかけらも見せないゲームもあります。
以前紹介した「はるはろ」や「末期、少女病」もそうですね。
他にも延期業界には、音信不通の代名詞として語られるゲームがあります。
1つめは「サクラノ詩」。
http://www.makura-soft.com/sakura/
このゲームのなにが凄いって、このゲーム自体は発表されて以降全く動きがないのに、ブランド自体は普通に活動していること。
ケロQのサブブランド・枕のデビュー作として2004年に発表されましたが、
その後完全に足取りは途絶え、いつの間にか枕のデビュー作は2006年の「H20」になってしまいました。
デビュー作として発表しておきながら、別のゲームを発売して放置するっていうのはこれくらいでしょう。
一応最近のインタビューでも、発売する気はあるみたいですが…どうなることやら。
2つめは「おまかせ!とらぶる天使」。
現状、「おま天マダー?」と延期関連の話題が出るたびネタにされる王者。
その延期履歴はこちら↓
延期早見表
('05) 5/27→6/24→7/29→8/26→9/22→9/30→秋
('06) →1/20→春→5/26→6/16→7月→8月→9月下旬→10月末
('07) →1/26→2/2→2/23→3/2→3/23→3/30→4/20→5/25→6/8→6/22→7/6→7/27→8/未定→8/10→未定
まだ発売しておりません。2回もマスターアップをしておきながら未だ発売していません。
延期業界とはいえ、実際に発売をしなければそれは延期ではなく中止です。ぜひ発売してもらいたいものです。
そういう風に延期するにも言い訳はそのたび必要なわけで、これまで様々な言い訳が延期メーカー達によって生み出されてきました。
そんな中で、私が今まで見てきた中で一番しょーもない理由は「蠅声の王」でした。
その理由は、「特典としてついてくるサイコロの出来が悪かったから」。
そもそも特典としてサイコロってどうなんだ、とかそんなちゃっちい特典のために
ゲームごと延期するのはどうなんだ、とか色々突っ込みたい延期理由ですね。
こちらがそのサイコロ。蠅声の王は持ってないので次作の「長靴をはいたデコ」の特典のサイコロです。参考までに。
見ての通り、あってもなくてもどうでもいいようなチャチなサイコロですねw
大体2作連続で特典がサイコロってどんだけ好きなんだよって話です。
どうでもいいですが、長靴をはいたデコのOP「陽だまりのつくり方」は真理絵さんの曲で一番好きです。
何が言いたいかってうとさ。「はるはろ!」マダー?
そういえば以前はるはろ!に触れて某ライターさんに対して仕事しろだのなんだの言ってしまいましたが、
その後何気なく訪問者リストを眺めていたら、話題に上げたライターさん当人が訪問なされていました\(^o^)/
また見られたら恥ずかしいのでお名前は挙げませんw
恐らくご自分の名前で検索していたんでしょうかね…こんな場末まで現れるなんて。
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カテゴリ : うぐいすパン:エロゲ関係の駄文
テーマ : ゲーム・アニメ・漫画
ジャンル : アダルト
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