ホワイトブレス感想②
遅ればせながらホワイトブレス感想の続き。賞味な話1ルート2時間もあれば終わるんですけどね…。
前回美乃ルートと凪沙ルートを終わらせましたが、
今回は残りの3キャラをすべて終わらせました。
どのキャラも大体
なんやかんや仲良くなる
↓
何らかの問題が生じるも、最終的にくっつく
↓
主人公倒れる→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→↓
↓
↓ ↓
1年後特に説明もなく生き残ってハッピーエンド or 主人公死ぬ。ヒロインは悲しみを背負って生きていく
こんな感じ。前回の使い回しですハイ。
…いやホント。語る内容がないんですよね。
まず問題点としまして、
・パートごとの会話が必要最低限過ぎて、話に入り込めない
いやよくあるラノベのコピペみたいに、ダラダラ書けと言ってるわけじゃないですが、
ホントに文章が淡白なんです。
・主人公が倒れる→1年後主人公が目覚める、の間の描写がもうビックリするくらいない
もうホントに。普通に文章読み進めてたら5分で復活します。
そんなんで「会いたかった…」とか言われてもちょっと…。
・特に生還する理由なし
鍵作品みたいに奇跡を起こせとは言いませんし、現実でも難病からの生還なんてそんなもんかもしれませんが…。
・通院しろよ
子供の頃に輸血で感染症(肝臓って書いてるから多分C型肝炎の設定)に掛かって、
それから時間を置いて再発、って感じなんですが、病院は嫌いだからと通院しません。
いや定期的に通院してたら1年も寝こまないですんだろ。
総じて、これ病気設定必要だったか?という感想でした。
草薙こうたろう氏の文章は元々個人的にそれほど…という感じでしたが、
中でもホワイトブレスは群を抜いてデキが悪いと感じました。
With Youでもここまでじゃなかったと思うんですが…。
良かった処はといえば、当然グラフィック面。逆を返せば橋本タカシ氏があまり好きでない人は、
何もいいところが無いゲームになってしまいますが。
中でもメインヒロインの一ノ瀬未緒(CV:夏野こおり)は、キャラクター造形的には、
個人的にハッシーの生み出したキャラの中でも2・3番手の地位を、春日野穹と争うくらいに気に入っています。
1番は高井さやかだからね、しょうがないね。
あれこそキングオブメインヒロインだと10年以上経っても確信しています。
ゲーム内の背景・描写も含めて、リアルであることを重んじているのでしょうが、
ヒロイン全般、エロゲによくある奇抜な髪の色や髪型でもなく、
落ち着いた感じで、悪く行ってしまえば地味な雰囲気を出しています。
そんな中でも、一目見ただけでメインヒロインだと確信できるような造形で、
初期から主人公の悪友でもあり、ゲームの上でも唯一1つのルートの中で
絡みが2シーンある、と優遇されている実にメインヒロインなメインヒロインです。
高井さやかはゲーム内での扱いひどかったからなあ…。
ただ惜しむらくはこのゲームの完成度。
未緒ルートでは、両親が本当の両親ではないと知らされ、ショックを受けて
未緒が主人公の家に逃げてきて一緒に暮らし、諸々のわだかまりを解消して恋人同士になる、
といった流れなのですが、
・なぜ主人公の家に逃げてくる?
恋人でもない、一人暮らししている(と来た時点では思っていた)同級生の家になぜ避難してくる?
そこは普通女友達ではないか?そもそも結果的に2ヶ月余りも主人公と暮らすことになるわけだが、
それは最初から恋人同士だとしてもあり得ないのでは?
いやエロゲ的ご都合主義なんだから本来なら目くじら立てることでもないんですが、
これ多分描写が淡白すぎるせいで2ヶ月なんていうリアル感ない長期に渡ってるんですよね。
家出なんてせいぜい1週間でしょうに。
・未緒が留年
主人公は10ヶ月ほど意識不明で、勿論卒業できず留年するわけですが、
未緒は卒業せずにあえて留年することを選び、失った1年間をもう一度主人公と共に過ごすことを選びます。
いや美しいっちゃ美しいんですが、大学ならともかく高校でそれはあり得ねえだろ…。あ、学園だっけ?
俺が主人公なら引け目に感じて自己嫌悪で潰れそうになるわ。
流石に理由なく高校留年はリアル感なさすぎでしょ。
いやあ、面白くなかったから本来ならスルーするところにもイチイチ突っ込んでしまいますね。
恐らく現実的であることを心がけて作られたゲームなんでしょうが、
それだからこそおかしい点は目についてしまいます。
それもこれも、最高の素材を調理で台無しにしてしまったからでしょうか…。
未緒のメインヒロイン力は素晴らしいものがありますし、発売前はすごく期待してた記憶があるんですが。
ゲーム内の雰囲気とか舞台、そしてグラフィックは最高なんですよホントに…(信者補正込)。
ともかく、なんとも残念なゲームでした。
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カテゴリ : うぐいすパン:エロゲ感想
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