恋ではなく:プレイ記①
えーまあ、というわけでプレイ記ですね。2011年5月27日にあかべぇ系列のしゃんぐりらすまーと(これ1本しか出してないけど)から発売した
「恋ではなく ―― It's not love, but so where near.」
http://www.akabeesoft3.com/products/koidehanaku/index.html
ライターは「潮風の消える海に」と同じく早狩武志。
氏が企画・シナリオを全て担当している作品としては
「僕と、僕らの夏」・「群青の空を越えて」・「潮風の消える海に」についで4年ぶり4本目です。
light以外のメーカーでは初めてですね。
本作は劇団用に書き下ろした脚本を元に作りなおして1本のゲームにしているようです。
原画はトモセシュンサク。
あかべぇですし特に言及する必要もないですね。
個人的にこのゲームを購入した理由はライター・早狩武志がすべてでしたが、
やはり背景描写含めたビジュアル面も気合が入っているのは悪く無いですね。
↓以下、面倒なのでストーリー概要を公式より引用。
「事実上複製が不可能な……世界にたった一つしか存在しない、特別な一本を撮らないか」
晩秋。日本海に面した古い街の片隅。
彼らはある少年のそんな言葉に導かれて、古びた8mmカメラをまわしはじめる。
「卒業までの半年で、あいつとの答えをださなきゃな」
瞬きする小さなファインダーの中に写るのは、それぞれの思惑、愛憎、打算、そしてプライド。
「……これはもしかしたら、好きって感情とは違うのかもしれない。でも……」
やがて、レンズを通して明らかになっていくのは、必ずしも正しい気持ちではない……それぞれの、真実の望み。
共通の幼なじみ・阿藤扶の 「卒業までに映画を一本撮りたい」 という望みに応え、
数年ぶりに互いに言葉をかわす主人公・槇島祐未と八坂典史。
映研、写真部、デジタルメディア同好会を巻き込み、やがて撮影隊は日本海の孤島・飛島ロケを敢行する。
皆で過ごすクリスマス、因縁のバレンタイン。
友情と恋愛、そしてライバル心に翻弄されながらも、彼らは時には映画を、時には写真を撮り続ける。
だが、卒業後の進路が異なる彼らに、残された時間は決してそう多くはなかった。
そして、クランクアップの時、彼らが選ぶ選択とは?
舞台は山形県酒田市。つくばといい、鶴見といい、この人は明確な舞台を用意するのが好きなんですかね?
卒業も間近に迫った秋~冬を舞台に、8mmフィルム映画撮影に取り組む◯校生の青春物語です。
色々と登場人物は居ますが、基本的には
主人公の八坂 典史(CV:古河 徹人)
同じく主人公の槙島 祐未(CV:海原 エレナ)
と両者の幼馴染である阿藤 扶(CV:空乃 太陽)の三角関係が中心となります。
本当のところでは主人公二人は両想いなのですが、二人はそれを一切自覚しておらず、
過去のいきさつもあって険悪な関係になっており、そこに他のキャラが絡んでくる形です。
疎遠になっている、とかではなく憎しみ合っている点がミソですね。
このゲーム、作風もあるかもしれませんが、どうも暗い雰囲気のためか敬遠されがちのようで、
発売前に異例のこんな声明が出されました。
要約してしまうと、主人公2人以外がくっつくことはない、よって寝取り、寝取られはないが、
ヒロインが他の男と出かけたりすることはあるため、そういった描写に敏感な方はご注意下さい、といった内容です。
これ見た時はくっだらないこと発表するな、と思ったものですが、
そういった層が一定数いることは理解しているので、合点はいきます。
大体この方の作風を理解していて、こういう雰囲気のゲームでそういった描写を許容できない人が
このゲーム買うか?とも思いましたが、原画トモセだし、なくはないんだろうなあ…。
こういった点で、ミーハーな原画家を起用してしまうと損ですね。
原画がぽよよんろっくとかならこういう心配しなくていいんでしょうが。
個人的には、両主人公がそれぞれ以外の男女とくっついてもらっても全然構わないんですが。
その点で、こういった修羅場ゲーにしてはヌルい部類に入るかもしれません。
作風としては、ごく普通の選択肢式ADV。
序盤に多くの選択肢があり、ルートが確定した時点で選択肢がなくなり、
そこからはひたすら読み進めるだけになります。
しかし、映画撮影を通して主人公二人がくっつくことが確定していて、どういうルート分岐があるんだ?
とおもいますが、そこはなんとびっくり、その他のキャラがどういう風に噛ませ犬になるか、
によってルートが分岐します。つまり扶が可哀想な目に合うこと必死。
各ルートの内容に関しては次回以降にて。
このゲーム、店舗特典はそうでもなかったんですが、購入者特典がやたら充実していて、
あかべぇ側の気合の入りようが如実に伺えます。
その割には2011年において年間30位程度の売上だったようですが…。
個人的には理解に苦しむわ…こういうの買わないで何買うの?
ベスト30のウチ半分以上買ってた私が言うことでもないかもしれませんが。
まず、予約特典として、描きおろし小説が一冊。
http://www.akabeesoft3.com/products/koidehanaku/special_03.html
特典として小説描き下ろしはたま~にありますが、ドラマCD文章化とかそういうのでもなく、
純粋な描きおろしとして普通のラノベくらいの分量のあるものをつけてくるのは、たまげた生産能力ですね。
内容は好佳・亮輔・美月・孝一・扶の各主要人物の視点からの前日談、
そしてこれが目玉なんでしょうが、扶と好佳の絡み(夢オチ)です。
読んでる時はオイオイ公約外れてんじゃね―の?と思いましたが、夢オチで拍子抜けしましたw
プレイ前に読んでも、プレイ後でもどちらでも大丈夫だと思います。
そしてもう1つ、こちらは見たこともない試みだったのですが、
初回版を新品で購入した人に対して、アンケートハガキを送付すると無料で抱き枕カバーをプレゼントするというもの。
http://www.akabeesoft3.com/products/koidehanaku/special_07.html
1万本は少なくとも売れるだろうし、
いくらなんでも、とんでも無い無謀な試みだと思いましたが…。
もちろん生地の素材は、店舗特典なんかでついてくる安物と同じですが、それでもバカにならない経費でしょう。
もらっても使いやしないし、トモセそんな好きでもないし、どうでもいいかなとも思ったんですが、
タダならもらっとけ的な考えで適当にアンケート書いて送付したら、
後日郵便受けにパンッパンに膨らんだ封筒が。
なんじゃこれ?と思ってマンションの入り口の郵便受けの前で無造作に封筒を開いたら、
中にはビニールに包まれた抱き枕カバーが畳まれて入れられており、大変狼狽しました。
周りに人がいたら通報されてもおかしくないよね。ダンボールかなんかで来ると思ったのですが…。
それ以前に、こんな無謀な試みを実際にやってしまうあたり、このタイトルに対するあかべぇの
力の入りようが如実に伺えます。その割に売上は振るわなかったようですがね。
ほんと勿体無いねえなあ。ヌルゲーばっかりじゃ視野狭窄になりますよ?と言いたいところですが、
エロゲばっかりやってる時点で充分視点は狭いので、何もいう資格はないのであった。
「恋ではなく ―― It's not love, but so where near.」
http://www.akabeesoft3.com/products/koidehanaku/index.html
ライターは「潮風の消える海に」と同じく早狩武志。
氏が企画・シナリオを全て担当している作品としては
「僕と、僕らの夏」・「群青の空を越えて」・「潮風の消える海に」についで4年ぶり4本目です。
light以外のメーカーでは初めてですね。
本作は劇団用に書き下ろした脚本を元に作りなおして1本のゲームにしているようです。
原画はトモセシュンサク。
あかべぇですし特に言及する必要もないですね。
個人的にこのゲームを購入した理由はライター・早狩武志がすべてでしたが、
やはり背景描写含めたビジュアル面も気合が入っているのは悪く無いですね。
↓以下、面倒なのでストーリー概要を公式より引用。
「事実上複製が不可能な……世界にたった一つしか存在しない、特別な一本を撮らないか」
晩秋。日本海に面した古い街の片隅。
彼らはある少年のそんな言葉に導かれて、古びた8mmカメラをまわしはじめる。
「卒業までの半年で、あいつとの答えをださなきゃな」
瞬きする小さなファインダーの中に写るのは、それぞれの思惑、愛憎、打算、そしてプライド。
「……これはもしかしたら、好きって感情とは違うのかもしれない。でも……」
やがて、レンズを通して明らかになっていくのは、必ずしも正しい気持ちではない……それぞれの、真実の望み。
共通の幼なじみ・阿藤扶の 「卒業までに映画を一本撮りたい」 という望みに応え、
数年ぶりに互いに言葉をかわす主人公・槇島祐未と八坂典史。
映研、写真部、デジタルメディア同好会を巻き込み、やがて撮影隊は日本海の孤島・飛島ロケを敢行する。
皆で過ごすクリスマス、因縁のバレンタイン。
友情と恋愛、そしてライバル心に翻弄されながらも、彼らは時には映画を、時には写真を撮り続ける。
だが、卒業後の進路が異なる彼らに、残された時間は決してそう多くはなかった。
そして、クランクアップの時、彼らが選ぶ選択とは?
舞台は山形県酒田市。つくばといい、鶴見といい、この人は明確な舞台を用意するのが好きなんですかね?
卒業も間近に迫った秋~冬を舞台に、8mmフィルム映画撮影に取り組む◯校生の青春物語です。
色々と登場人物は居ますが、基本的には
主人公の八坂 典史(CV:古河 徹人)
同じく主人公の槙島 祐未(CV:海原 エレナ)
と両者の幼馴染である阿藤 扶(CV:空乃 太陽)の三角関係が中心となります。
本当のところでは主人公二人は両想いなのですが、二人はそれを一切自覚しておらず、
過去のいきさつもあって険悪な関係になっており、そこに他のキャラが絡んでくる形です。
疎遠になっている、とかではなく憎しみ合っている点がミソですね。
このゲーム、作風もあるかもしれませんが、どうも暗い雰囲気のためか敬遠されがちのようで、
発売前に異例のこんな声明が出されました。
要約してしまうと、主人公2人以外がくっつくことはない、よって寝取り、寝取られはないが、
ヒロインが他の男と出かけたりすることはあるため、そういった描写に敏感な方はご注意下さい、といった内容です。
これ見た時はくっだらないこと発表するな、と思ったものですが、
そういった層が一定数いることは理解しているので、合点はいきます。
大体この方の作風を理解していて、こういう雰囲気のゲームでそういった描写を許容できない人が
このゲーム買うか?とも思いましたが、原画トモセだし、なくはないんだろうなあ…。
こういった点で、ミーハーな原画家を起用してしまうと損ですね。
原画がぽよよんろっくとかならこういう心配しなくていいんでしょうが。
個人的には、両主人公がそれぞれ以外の男女とくっついてもらっても全然構わないんですが。
その点で、こういった修羅場ゲーにしてはヌルい部類に入るかもしれません。
作風としては、ごく普通の選択肢式ADV。
序盤に多くの選択肢があり、ルートが確定した時点で選択肢がなくなり、
そこからはひたすら読み進めるだけになります。
しかし、映画撮影を通して主人公二人がくっつくことが確定していて、どういうルート分岐があるんだ?
とおもいますが、そこはなんとびっくり、その他のキャラがどういう風に噛ませ犬になるか、
によってルートが分岐します。つまり扶が可哀想な目に合うこと必死。
各ルートの内容に関しては次回以降にて。
このゲーム、店舗特典はそうでもなかったんですが、購入者特典がやたら充実していて、
あかべぇ側の気合の入りようが如実に伺えます。
その割には2011年において年間30位程度の売上だったようですが…。
個人的には理解に苦しむわ…こういうの買わないで何買うの?
ベスト30のウチ半分以上買ってた私が言うことでもないかもしれませんが。
まず、予約特典として、描きおろし小説が一冊。
http://www.akabeesoft3.com/products/koidehanaku/special_03.html
特典として小説描き下ろしはたま~にありますが、ドラマCD文章化とかそういうのでもなく、
純粋な描きおろしとして普通のラノベくらいの分量のあるものをつけてくるのは、たまげた生産能力ですね。
内容は好佳・亮輔・美月・孝一・扶の各主要人物の視点からの前日談、
そしてこれが目玉なんでしょうが、扶と好佳の絡み(夢オチ)です。
読んでる時はオイオイ公約外れてんじゃね―の?と思いましたが、夢オチで拍子抜けしましたw
プレイ前に読んでも、プレイ後でもどちらでも大丈夫だと思います。
そしてもう1つ、こちらは見たこともない試みだったのですが、
初回版を新品で購入した人に対して、アンケートハガキを送付すると無料で抱き枕カバーをプレゼントするというもの。
http://www.akabeesoft3.com/products/koidehanaku/special_07.html
1万本は少なくとも売れるだろうし、
いくらなんでも、とんでも無い無謀な試みだと思いましたが…。
もちろん生地の素材は、店舗特典なんかでついてくる安物と同じですが、それでもバカにならない経費でしょう。
もらっても使いやしないし、トモセそんな好きでもないし、どうでもいいかなとも思ったんですが、
タダならもらっとけ的な考えで適当にアンケート書いて送付したら、
後日郵便受けにパンッパンに膨らんだ封筒が。
なんじゃこれ?と思ってマンションの入り口の郵便受けの前で無造作に封筒を開いたら、
中にはビニールに包まれた抱き枕カバーが畳まれて入れられており、大変狼狽しました。
周りに人がいたら通報されてもおかしくないよね。ダンボールかなんかで来ると思ったのですが…。
それ以前に、こんな無謀な試みを実際にやってしまうあたり、このタイトルに対するあかべぇの
力の入りようが如実に伺えます。その割に売上は振るわなかったようですがね。
ほんと勿体無いねえなあ。ヌルゲーばっかりじゃ視野狭窄になりますよ?と言いたいところですが、
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カテゴリ : うぐいすパン:エロゲ感想
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