恋ではなく:プレイ記②
とりあえず、メインとなる部分はひと通り終わらせて
ゲーム全体の流れは把握したので。
前回のつづきで、具体的なゲームの中身をば。
ゲーム中に登場する様々な人物からの視点で物語が語られるあまりないタイプのゲームですが、
その中でもほとんどは
主人公の八坂 典史(CV:古河 徹人)
同じく主人公の槙島 祐未(CV:海原 エレナ)
から語られます。
選択肢を選んでルートを固定した後は、一切選択がないタイプの分岐です。
オーソドックスなADVなのですが、文章中にはこんなPOPが。
写真やカメラ関係の細かい固有名詞が出て来ると、そのたび事細かな説明を見ることができます。
用語の情報がやったら多いため、最初は各固有名詞を理解しようと努力していましたが、
撮影に関する説明や用語が偏執的といっても過言では無いレベルだったので、
途中で理解することは諦めました。
ここまで来ると、話を作るために一生懸命勉強してシナリオを書いた、というレベルを超えている気がするので、
早狩さんの趣味なんでしょうかね。
映画撮影を進めていくにつれ、二人の主人公をめぐる人間関係も変わっていき、
最終的に3つのルートに分岐します。
簡単に言ってしまうと、
公式サイトのキャラ紹介1ページ目の左3人のうち、どのキャラをメインの噛ませ犬にするか、です。
初回プレイでは、なんとなく選択肢を選んでいたら
途中でこんな感じのアイキャッチが入りました。最初はよくわかりませんでしたが、
要するに教育実習生である先輩の関矢 尚人(CV:こやs…)を噛ませ犬にするルートに入った模様です。
というか、このルート以外このキャラはほとんど話に出て来ません。
…とはいっても、二人の主人公はシナリオのどの段階かで、互いの好意をハッキリと自覚するため、
ただお互いが素直になれるかだけが問題なので、噛ませ犬といえるかも微妙ですが。そもそもこのルートでは噛んでもいなかったり。
このルートでは他の2ルートと違って、絡みが2回あるのですが、
その流れがなんともまあ…潮風の消える海にで見たような…。
1回めは気持ちの整理のつかないまま、苦い思い出の残る経験として。
2回めはそこから長いこと時間がかかって、ようやくお互いに素直になったあと。調子に乗りすぎて
いじめちゃったあと、泣かせて全裸土下座をせざるを得なくなる、といった流れを踏襲しているのも含めて、
潮風の消える海にと 完 全 に 一 致。
これはもう早狩氏の性癖でしょうね…w
青春時代の男女の恋愛とはかくあるべき、とかそういう思想なんでしょうか…?
そしてまた、2回めの絡みなのですが、まあとにかく長い。
ゲームによってはHシーンをスキップすることもある私ですが、
本作はクソ真面目に読みました。そしたら一時間半もかかったぞおい…。
加えて最後、このルートの最大の目玉だと思いますが、
話の最後に挿入される、負け犬たちの挽歌が良い味を出していました。
スタッフロールが流れた後、扶の視点でエピローグが描かれるのですが、
その痛々しさが素晴らしい。
やはり恋愛においてややこしい関係になった後の敗北者とは、かくあるべきだよなあ、と。
文章の最後が、主人公でもヒロインでもないキャラが、ゲロを吐きながら未来への確かな決意をするシーンで
締めくくられるゲームというのは、なかなか斬新ではないでしょうか。
1ルートを終わらせただけのこの段階ですが、私はこのゲームを確かに気に入りました。
ヌルゲーも悪くないのですが、そればかりだとやはり食傷気味になってしまうのでね。
こういうタイプのゲームはあまり本数がないだけに、それだけ貴重です。
ただ、このルートに関しては得に、「ヒロインが他の男と触れるのもNG!」とかいう人達がプレイすると
発狂しかねない展開なので、そういう方には向かないでしょうね。
続きはまた次回。
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カテゴリ : うぐいすパン:エロゲ感想
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